保育園の開業で大事なこと!
開業前に知っておきたいポイントとは?

皆さん中で、保育園の開業を考えている方はいませんか?子供好きな方や保育士として更にやりがいを求めている方には、保育園の開業はお勧めです。「開業はハードルが高そう」と思う方もいるかも知れませんが、他の事業に比べて開業しやすい業界です。ここでは、開業に必要な資格、資金、運営形態について解説していきます。

保育園の開業に必要な資格とは?

保育園の開業では、特に必須資格と言うものはありません。未経験であっても保育園を開業することが出来ます。しかし、保育施設には一定数の有資格者の設置は必要になります。なので、保育士、嘱託医、調理員などは必ず設置をし、保育士は児童年齢と人数で必要人数に規定があるので、しっかり事前確認しておくことが大切です。特に、開業するにあたり補助金や助成金を受けたい場合には、必ず、設置基準を満たしていることが必須です。

保育園開業にあたっての手続きとは?

保育園の開業手続きと言うのは、直ぐに終わるものではありません。長くて約1年以上時間をかけて、施設や事業内容に関して審査されます。開業する際には、地域役場や都道府県など相談をして、指導に従いながら「社会福祉法人設立認可申請書」を提出後、役所から調査が始まります。施設の耐久性や消防法など、色々なことを細かくチェックされ、また、周辺2㎞以内に同様施設があると、審査が中々通らない現実もあります。
経営者に対してヒアリングも行われます。そして、審議を経て認可された後には、社会福祉法人の設立登記を行い、社会福祉法人へ寄付する形で土地建物移転登記します。最後は、事業内容証明書類を提出し、それが認められると開業が可能になります。但し、審議中に問題点が発覚した際には、開業時期が延びてしまうので、物件選びや書類作成を間違えないことが肝心です。

事業計画を立てることが大切!

保育園の形態を考える

保育園の開業を検討されている場合、自分が描くビジョンを持っている方は多いです。開業をする前には、必ず、保育園の形態やターゲットなどを事業計画書に落とし込むことが大切です。保育園の形態には、認可保育園と認可外保育園の2つの形態があり、それぞれに特徴は異なります。認可保育園の場合は、市町村から助成金が出るので、経営していく上での安全性がメリットにあります。一方、認可外保育園の場合は、市町村からの助成金は出ませんが、自由度の高い保育園にすることが出来、理想の保育事業を具体的に形に出来るメリットがあります。

保育園経営のメリット・デメリット

保育園の形態に限ったことではないですが、事業としての保育園の経営を行う上でメリットやデメリットを知っておくことは大切です。先ず、保育園の開業に関しては、他の業種と比べると初期投資が小さく在庫リスクないので、初期段階でのリスクを抑えられる点は大きな魅力です。
また、一度、園児が入園してくれれば卒園までの在籍は確保出来るので、経営面に関してもある程度は安定して運営を行っていけます。社会的なニーズも高いので、保育園の開業は仕事としてのやりがいも大きいと業界です。魅力も色々ある保育園の経営ですが、新設の保育園になると園児集めには苦労します。
この為、保育園の立地や保育内容が開業する際の大きなポイントになってきます。また、開業した後も、保育園での事故、感染症、トラブルなどには、しっかり注意を払っていくことが求められます。保育園の開業では、メリット・デメリットを踏まえた上で、経営予測、商圏分析、設備投資、広告宣伝、優秀な人材の雇用など、考えなければなりません。全てを自分で行うことに不安がある場合には、コンサルタントやフランチャイズの活用も選択肢の一つです。

保育園開業に必要な資金とは?

保育園の開業を行う際には、不動産取得費、内装工事費、備品や事務用品費、広告宣伝費など、色々なことに費用がかかってきます。不動産取得費に関しては、保育園を建てる立地や物件状態によって変わりますが、賃料・敷金・礼金で総額約150万円程度の確保は必要です。また、賃料については毎月発生するので、費用を抑えつつニーズのある地域での物件探しが理想です。ですが、ニーズがある地域の好立地物件でも、自治体ごとの設置基準を満たることが必須なので、基準確認した上で物件選びをしましょう。また、保育園と言うのは、子供の安全な場所でなければいけません。物件状態はもちろんですが、周辺の交通や治安は必ず確認するのが重要です。

物件が決まった後は、快適に子供が過ごせる為の内装工事を行います。内装工事には、約100万円前後の予算が相場となっています。内装にこだわれば、それに比例にて費用もかかるので、費用を抑えたい場合には、こだわる所と最低限の仕上げで良い部分のメリハリを付けるのがお勧めです。また、保育園の開業には、園児やスタッフが日々使用する机・椅子・事務用品・遊具・掃除道具と言うように様々な備品が必要なので、約50万円程度の予算は確保しておきましょう。そして、魅力的な保育園の存在を知ってもう為には、宣伝も大切なので、約20万円程度は確保しましょう。

保育園の物件選びで気を付けたいこととは?

物件選びで先ず気を付けたいのは、危険な場所を避けることです。安全に通う為には、安全性に十分配慮した場所であることが必要です。例えば、歩道が少ない車通りの多い場所、側溝の多い場所などは危険性があるので、安全な登園ルートが確保出来る点が大切です。また、送迎しやすい場所もポイントです。保育園の種類や立地で送迎方法は異なりますが、駅やバス停など送迎しやすい立地はお勧めです。
公共交通機関などが少ないエリアは、車送迎しやすく利便性が良いです。但し、好立地は賃料も高くなるので、予算とのバランスを見ることが大切です。そして、不審者対策として大通り沿いを避けるようにしましょう。不審者対策は、保育園の運営では欠かせませんよね。大通り沿いは人通りが多く安全と思いがちですが、人混みに不審者が紛れやすく危険です。大通り沿いを避けて、不審者が近寄りづらい場所を選ぶことも重要です。

保育園を運営していく際のポイントとは?

保育園の開業は、他の事業と比べて開業しやすいです。ですが、これから継続的に運営していくとなれば、それは簡単なことではありません。保育園と言う場所は、子供の未来を守る責任があるので、保育園での事故やトラブルは経営者責任になります。場合によっては、行政処分対象になるケースもあるので、誠意ある運営が求められます。
また、開業費用に関しても、他の事業よりも費用を抑えられますが、保育園が儲かる話とは別の話です。保育園を長く継続てきに運営していく為には、他の保育園との差別化を図ることが大切で、自分の園のオリジナリティーがポイントになってきます。保育観や保育理念をしっかり持ち、それを掲げて打ち出していくことが大切です。

まとめ

ここでは、開業に必要な資格、資金、運営形態についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?保育園の運営に必要なものが、少し明確になったのではないでしょうか。保育園の開業で一番大切なのは、子供達に向けた誠意です。子供が好きで「保育園を開業したい!」と考えている方は、責任感とモラルをしっかり持ち、事業を始めてみてはいかがでしょうか?